耳垢が湿っていると不潔な印象になり、本人も気持ちのいいものではありません。
そもそも日本人には乾いたタイプの耳垢が多いと言われていて、ウェットタイプの耳垢の方は全体の約10%から20%程度です。
比較的少ない湿ってるタイプは、体臭もキツイ可能性が高いので悩みが尽きませんね。
耳垢が湿って臭い原因
耳の内部には汗を発生させる器官、アポクリン汗腺があります。
ワキガ独特のニオイを発生させる原因で、この汗腺からは汗と一緒にタンパク質や脂質なども排出されます。
耳垢が湿ってるとしたら、このアポクリン汗腺が多くて活発に活動しているということになります。
さらにニオイもキツくなり、ワキガの可能性も高いと言えるでしょう。
ただワキガかそうでないかの判断は正確に調べてみないと分からないので、耳垢が湿っているからといって100%ワキガだとは断定できません。
耳掃除の頻度
耳垢は本来自然に排出されるので、耳掃除は普通なら1ヶ月に1回から2回で十分です。
そのため毎日耳掃除をしている人は注意が必要になります。
頻繁に耳掃除をすることで傷がつき、そこから雑菌が繁殖して余計に臭くなることもありますので、適度な頻度に気をつけてお手入れをしてください。
清潔な状態を維持
基本的に耳垢が臭いのはアポクリン汗腺が活発だからですが、例えば耳掃除を怠っていたり、耳やその周りを洗っていないことがニオイの原因になっている可能性もあります。
入浴したときには耳の後ろなどもしっかり洗いましょう。
耳は意外に代謝が活発ですから、顔などと同じように洗わないと耳の周囲には皮脂などの垢が溜まって臭くなってしまいます。
アポクリン汗腺の影響もありますが、耳が不潔な状態も臭くなる原因なので注意しましょう。
耳掃除の方法
掃除をするときは内部を傷つけないように、耳を掻くのではなく力を入れず、耳垢を拭き取るように優しく外側へ取り出してください。
耳垢は耳の入り口から1cm程度のところにありますので、それ以上奥へは耳かきを入れないようにしましょう。
また、綿棒で耳掃除をする場合には注意が必要になります。
あの丸い形状が耳垢を奥へと押し込む可能性があり、耳垢が奥へと入り込むことで中耳炎や内耳炎などの病気になることもあるのです。
そのため綿棒を使用する場合は、耳の入り口当たりを軽く拭う程度にしましょう。
同様に、耳かきの反対側についている白いふわふわも使わないようにしてください。
やはり耳垢を奥へと押し込む可能性があります。
まとめ
アポクリン汗腺から出る汗のせいで耳垢が臭いというのはある程度しょうがないことですが、清潔にすることでニオイの悪化を防げます。
それでも耳垢の湿りやニオイが気になる場合は、耳鼻科を受診してみるのもおすすめです。
もしかしたら耳の病気のせいで臭い可能性もありますから、清潔に保っても症状が改善できないときには念のため医療機関で確認してください。
耳垢が臭くても、滅多なことでは人にバレませんが、それでもニオイが強いと体臭と勘違いされてしまうこともあります。
そうなると余計に恥ずかしいですから、日頃から清潔にしてニオイを防ぎましょう。