白髪は簡単に染まるイメージがあるかもしれませんが、普通のヘアカラーよりもダメージは大きいです。
髪は白くてもキューティクルに覆われており、そのまま染めても色は入りません。そのため、アルカリ性の薬剤で一度キューティクルを開いてから色素を浸透させます。
キューティクルを無理に開くとすぐ元には戻らないので、髪の水分がどんどん逃げてしまいますし、戻るまでは外部からのダメージを受けやすくなります。
また、繰り返し染めると髪の結合力を低下させてしまうため、髪は弱りやすくなるでしょう。
さらに染め剤は頭皮にもダメージを与えるので、白髪染めを頻繁に行うと薄毛や抜け毛、髪のパサつきなどのトラブルを引き起す可能性が高くなります。
白髪染めの理想的な頻度とは?
一度染めると白髪が伸びた部分が余計目立ちます。個人差はありますが、髪が伸びるのは1ヶ月1cm程度です。
そのため、染めてから1ヶ月ほど経つと、根元がかなり気になってくると思います。
ある程度の間隔は空けるべき
しかし、1ヶ月ごとに染めると髪や頭皮へのダメージが大きくなる可能性もあります。
理想としては、2ヶ月に1度、もし我慢ができるなら3ヶ月ほど間隔を空けるのがおすすめです。
ただ、髪の伸びる速度が早いため、白髪染めをしてから2週間ほどで根元が目立ち始めるという人もいるでしょう。
こういった場合は、2ヶ月も経つと相当白髪が目立ってしまうはず。
頻繁に染め直したいかもしれませんが、頭皮のためには最低でも1ヶ月は待ちたいところです。
いくら目立つのが嫌でも、3週間ほどの頻度で染めるとデメリットが大き過ぎるでしょう。
自分で染めることも考える
白髪の生え方や量は人それぞれなので、頻度はあくまでも目安です。
ただ、染めた回数分ダメージを与えてしまうのは誰でも同じなので、根元だけなら自分で部分染めをするなど、ちょっとひと手間かけて染める頻度を減らしましょう。
しかし、自分で染めてもダメージは避けられません。そこで、ヘアマニキュアでごまかす方法があります。
白髪染めほどキレイに染まりませんが、一度脱色してカラーを入れる白髪染めと違い、髪の外側だけに色を入れるので白髪染めよりもダメージは少ないです。
そのため、次に美容院へ行くまでの「つなぎ」として、ヘアマニキュアは気軽に使えるといえるでしょう。
市販品と美容院の違い
今は市販品でも優れた製品が販売されていますので、一概にどちらがおすすめだとはいえない状況です。
美容院で白髪染めをしてもらうと、髪質や量によって液剤を調節し、ダメージを最小限に抑えてムラもなくキレイに染め上げてくれます。
しかし、金額的に大きな負担になったり、忙しい人には時間の縛りがかかってきたりします。
反対に市販品を使い自分で染めた場合、どうしてもムラになったり染め残しがあったりといったミスが起こる可能性が高くなります。
ただ、時間や金銭的負担は美容院よりも確実に軽減されます。
どちらにもメリットがあり、デメリットがあるのですね。
白髪との付き合い方
頭皮マッサージや食生活の改善など、白髪の対策方法はいろいろあります。
ですが、どれも効果が出るまでには時間がかかりますし、自己流では改善できないことも少なくありません。
白髪は見た目年齢を一気に引き上げてしまうので、すぐにでもどうにかしたいものですよね。そんな時に頼れるのが美容院の白髪染めです。
市販のヘアカラー剤だと思うように染まらないことが多いですが、美容院ならムラなく綺麗に白髪を染められます。
ただし、いくら美容院でも白髪染めをすればダメージを与えるので、頻度に気を付けなくてはいけません。
それらの注意点を踏まえて、上手に白髪と付き合っていきましょう。