「扇風機の風に当たり続けると危険だ」と言われているのは、亡くなった時に扇風機をつけっぱなしにしていた方が実際にいたことから広まった噂です。
発見されたとき、たまたま扇風機がついていただけで、亡くなった原因だとは断定できていません。
基本的に扇風機の風ぐらいで亡くなるようなことはありませんが、風にあたりすぎると健康を害することがあるので、危険な使用方法は避けて安全に扇風機を使うための注意が必要です。
風にあたりすぎると危険だと言われる理由
扇風機にずっと当たり続けると、低体温症や脱水症状を起こし、最悪の場合は心筋梗塞などを引き起こすなどと言われることがあります。
しかし健康な方がずっと風に当たり続けたとしてもとくに問題はないでしょう。
ただスイング(首振り機能)を使わずに固定して、体の一箇所に風を長時間当て続ければこのような症状を起こす可能性はあります。
ですがスイングをしている状態であれば、病気の方や高齢者の方じゃない限り、こういった症状は起こらないと考えていいでしょう。
逆に言えば、高齢者の方や持病がある人は扇風機の使い方には人一倍の注意が必要でしょう。
ただし、風は水分を奪うのは本当のことで、例えば風が吹いていれば洗濯物が乾きやすいように、風があたり続ければ肌は乾燥していきます。
乾燥して水分が奪われると体が冷えてしまうため、代謝が悪くなって免疫力が低下したり下痢や便秘になることもあるのです。
これらの理由から扇風機の風に当たり続けることが危険だと言われています。
安全に扇風機を使う方法
そこで危険な使用方法は避けて、安全に扇風機を使うことが重要になってきます。
外はアスファルトやコンクリートの照り返しで過剰な暑さになることもありますが、室内はよっぽど日当たりが良い部屋じゃない限りは外気より3度から4度ほど低くなっています。
ですので、扇風機で空気に動きを出すだけでも涼しく感じることができますが、使い方に工夫をすればもっと安全に使えます。
その使い方とは、自分に風を直接当てるのではなく、部屋の中に空気の流れを作ることです。
風を自分に当てない使い方
部屋の四角のいずれかに扇風機をおいたら向きを固定して、窓や家具がない壁の部分に向けて少し強めの風を送ります。
すると、空気が対流して部屋の中に風の流れができるので、扇風機が直接当たらなくても涼しくなります。
ただし風の向きを天井の方に上げてしまうと、天井に溜まった暖かい空気と混ざってしまい熱く感じることもあるので、必ず床と平行になるようにしましょう。
また、エアコンと併用すればより冷たい空気が流れますし、空気が動くと体感温度が下がるのでエアコンの温度を上げても涼しくなるので経済的です。
まとめ
エアコンよりも経済的で体を冷やしすぎず、適度な風量で健康的な涼しさを届けてくれる扇風機は、夏には欠かせない電化製品です。
特にうだるように暑い夜などには、快適に眠るために扇風機をつけっぱなしにしているという方も多いのではないでしょうか。
しかし扇風機の風で重篤な病気になることはありませんが、それでも絶対安全とも言えないので、体に悪影響を与えない安全な使い方でエコな涼を楽しんでください。