人気ジブリ作品である「紅の豚」には実際にモデルとなった場所があります。
それは地中海にあるアドリア海という海域、クロアチアのドゥブロヴニクという都市です。
世界的に見てもその景観は素晴らしく、「アドリア海の真珠」と呼ばれよくテレビでも紹介されているので、きっとどこかで見たことがある方も多いでしょう。
映画では美しい町並みが印象的でしたが、実際のドゥブロヴニクもオレンジ色の屋根に白い壁で彩られています。
そんなアドリア海のドゥブロヴニクとは、いったいどんな場所なのでしょう。
紅の豚の舞台となった都市とは?
ドゥブロヴニクの美しい町並みは、1979年に世界遺産に登録されるほどの景観を誇っています。
その人目を惹く風景はたくさんの人たちを寄せ付け、アドリア海沿岸の中でもかなり有名な観光地として賑わっているのです。
住民の80%以上がクロアチア人で占められており、美女が多いことでも知られています。
街並みが美しいと美女も自然と多く生まれるのでしょうか^^
ドゥブロヴニクの悲しい歴史
ドゥブロヴニクは海洋貿易によって栄えてきた街で、その外交術で15世紀から16世紀にかけてはかなり発展していました。
しかし1990年代には、紛争により爆撃や砲弾を浴びて街は壊滅状態にまで追い詰められてしまいます。
クロアチアがユーゴスラビア連邦から独立を宣言すると、それを認めない勢力によって包囲、7ヶ月間に渡り砲撃されるのです。
紛争が終わると市民たちの手によって街は再建されます。そうして今のような美しい景観を取り戻したのです。
しかし観光地として成功しているように見えるドゥブロヴニクですが、今でも紛争時代に取り残された廃墟も珍しくはありません。
ドゥブロヴニクの街並み
それではドゥブロヴニクの美しい画像や、まだ傷跡の残る廃墟の風景をご紹介します。
(出典:https://pixabay.com/)
まとめ
今でこそ、世界中から観光客が訪れる人気スポットになっているドゥブロヴニク。
ですが、ほんの20数年前には紛争によって世界遺産に登録されるほどの美しい景観を損なっていた時代がありました。
そんな時代背景が紅の豚と重なるような気がします。ポルコもまた、国に翻弄され傷ついた一人だったのではないでしょうか。
美しいアドリアの海を眺めていると、キザな豚が赤い飛行艇を乗り回している様子が浮かぶようです。
その側にはきっとジーナさんが微笑んでいるのでしょうね。