現代社会はストレスが多く、生活していくためにはある程度のメンタルを鍛える必要があります。
しかし、精神的に追い込まれる経験もたくさんあるでしょう。
数年前から問題になっているニートも、実はメンタルが弱くて外に出られなくなっているケースが考えられます。
日常生活で強く不安を感じ続けていて、通常の社会生活を送ることが難しくなっている人は、「不安神経症」の疑いがあかもしれません。
では、いったい「不安神経症」とはどんな症状で、原因はなんなのでしょう。具体的に紹介していきますね。
不安神経症とは慢性的な不安を感じる症状
「不安神経症」とは、日常生活で慢性的に強い不安感を覚えて、その気持ちが身体にまで現れてしまう症状のことです。
前触れもなく強い恐怖を感じ続けているので、その感情をコントロールできなくなります。
主な不安神経症の症状
- 漠然とした不安感を強く感じる
- いつも憂鬱な気分が拭えない
- 些細なことで過敏に反応する
- 常に倦怠感がある
- 感情がコントロールできない
- イライラが抑えられない
- 集中力の低下
- とにかく落ち着かない
身体に表れる主な症状
- 動悸や息切れ
- 眠れない(不眠症)
- 頭痛
- 下痢や腹痛
- めまいや吐き気
このように、パニック障害と同じような症状が現れます。
もともとパニック障害や不安神経症は、「不安障害」というひとつの病気でした。
ですが、症状が多彩なため今は分類されています。
不安神経症は慢性的な症状が続くことに対して、パニック障害は突発的に様々な症状が起こります。
しかし、この2つの根本的な原因は同じだといえます。
不安神経症になる主な原因とは?
不安神経症になる主な原因は、ハッキリと断定できないのが現状です。
慢性的なストレスが積もった場合もあるでしょうし、身体的要因(風邪などの体調不良)が重なった結果かもしれません。
たとえば、震災にあったことがきっかけとなり、不安神経症を発祥させてしまったパターンもあります。
もし、また震災にあってしまったらどうしようと考えてしまうのです。
強い恐怖を感じて眠れない、不安感を抑えられない、動悸やめまいが頻繁に起こるなどの症状が起こります。
原因が思い当たらない場合は、慢性的なストレスや睡眠不足、過労や悩みなどが続くことで発症する可能性も考えられます。
仕事や家事が忙しく、思うように休息が取れないだけで不安神経症になるパターンもあるのです。
また、身近な人が突然亡くなったことを引きずっているケースや、大切な人に裏切られたり強い衝撃を受けたりした心理的要因がきっかけになることも。
生活習慣によって発症する可能性もあるので、できるだけ自分を休めてあげましょう。
不安神経症を改善する方法は?
不安神経症の症状が出て通常の日常生活が送れなくなってしまったら、メンタルクリニックを受診しましょう。
自分だけの判断で抱え込むことはよくありません。専門家の判断を聞いてください。
最初は身体の不調が目立っていることから内科へ行こうとするかもしれません。それはあながち間違いではありません。
精神的なものではなく、身体的な病気になっている可能性もあるからです。
それでも内科で何も見つからなかったら、精神科か心療内科へ行きましょう。
不安神経症を放置するとうつ病を併発することもあるので、気がついたら早めに受診してください。
原因がハッキリしないため周りからの理解も得られにくですが、この病気には周囲のサポートも必要です。
家族やパートナーとしっかり話し合う機会も設けて下さい。
さらに生活習慣を改めたり、軽い運動をするなど、できることからでいいので少しずつ実行するといいですね。
まとめ
不安神経症は誰もが起こりえる症状です。
周りに理解されにくいことから、一人で抱え込んでしまう人が多いでしょう。
しかし、そのまま放置していては悪化して、さらに別の症状を引き起こす可能性も考えられます。
何かおかしいと感じたら、できるだけ早急に専門医を訪ねてみてくださいね。