ヴェノム(映画)のあらすじとネタバレ。悪役が主人公になった!

2022年10月2日日曜日

娯楽

アメコミ映画「ヴェノム」は、見た目からしてヒーローとは程遠い容姿をしています。

そのため、今までのアメコミ映画に慣れている人からしたら、ちょっとグロいなという印象が強いはず。

それもそのはず、ヴェノムは元々悪役だったのです。

今回は、そんな元・悪役ヴェノムのあらすじ(ネタバレ)を紹介します。

ヴェノム(映画)の登場人物

それではあらすじに入る前に、軽く登場人物とキャストの紹介をしておきます。

エディ・ブロック(ヴェノム)

主人公ヴェノムを演じるのは、トム・ハーディ。

バットマンの「ダークナイト ライジング」のベイン役や、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の主人公マックス役が知られています。

ムキムキの人です。筋肉好きは要チェック。

しかし、本作ではあまり筋肉が見れません。当たり前ですが服を着てますし、ヴェノムはCGなのでしょうがないですね。

エディ・ブロックはやり手の記者として活躍。恋人とも婚約して順風満帆だったはずが、なんの因果かヴェノムになってしまいます。

アン・ウェイング(シーヴェノム)

ヒロインを演じるのはミシェル・ウィリアムズ。

「マリリン 7日間の恋」でマリリン・モンロー役を熱演して、そっくりだという評価だけでなく、アカデミー賞にノミネートされたり、ゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞したりしています。

私生活では故ヒース・レジャーと婚約していた時期がありました。

ヒース・レジャーといえば、映画ファンの間では「ダークナイト」でバットマンの宿敵ジョーカー役がよく知られています。

「ダークナイト」の続編「ダークナイト ライジング」にトム・ハーディが出ているので、何気にアメコミ映画つながりがありますね。

アン・ウェイングはエディ・ブロックの恋人でしたが、ある出来事をきっかけに別れてしまいます。その後は医者のダンと交際。

ダン・ルイス

アン・ウェイングがエディ・ブロックと別れたあとで付き合う医者です。すごく良い人。

演じるのはリード・スコット。主にテレビドラマで活躍している俳優さんです。

マリア

エディ・ブロックの知り合いのホームレスです。

演じるのはメローラ・ウォルターズ。映画やテレビドラマでの脇役が多いみたいですね。

カールトン・ドレイク(ライオット)

ヴィランであるライオット役にリズ・アーメッド。

「ナイトクローラー」のリック役や「ジェイソン・ボーン」のアーロン役が知られています。

本業は俳優ではなく、普段はラッパーとして活躍しているパキスタン系イギリス人です。

個人的に中東系の人って、インテリに見えます。

本作での役柄は、さまざまな分野を手掛ける「ライフ財団」のリーダーなので、まさにインテリですね。

ドーラ・スカース

「ライフ財団」の研究員。このスカースによって、エディがヴェノムになるきっかけが引き起こされます。

つまり、キーポイントの役柄。演じるのはジェニー・スレイト。

映画やテレビドラマ、またバラエティ番組でも活躍している女優、コメディエンヌの人です。

ローランド・トリース

「ライフ財団」のセキュリティリーダー。執拗にエディを追いかけます。

演じるのはスコット・ヘイズ。

ヴェノム(映画)のあらすじとネタバレ

それではヴェノムのあらすじ(ストーリー)を綴っていきたいと思います。

ネタバレしているので、未見の人は注意してください。

敏腕記者のエディ

仕事も恋愛も順調な生活を送っている敏腕記者のエディ・ブロック。

彼が狙っているネタに、ライフ財団の人道上問題のある行為がありました。

記者の使命感からどうしてもライフ財団の闇を暴きたいエディは、恋人アン・ウェイング(愛称アニー)のパソコンから極秘情報を盗み見てしまいます。

アニーは弁護士で、ライフ財団に関する訴訟を抱えていたのです。

アニーのパソコンから入手した情報を元に、ライフ財団のリーダーであるカールトン・ドレイクを糾弾します。

しかし、逆にドレイクの怒りを買ってしまうエディ。

情報が漏れた責任を取らされたアニーは仕事を解雇、エディ自身も仕事を奪われてしまいます。

結局、アニーから責められて婚約解消。恋人も仕事も一気に失ってしまうエディ。

まさに負け犬

半年後のエディは仕事もなく、新しい恋人と仲良くしているアニーを目の当たりにして落ち込みます。

街中で新聞を売っているホームレスのマリアと言葉を交わしながらスーパーに入ると、レジのおばちゃんが強盗に合う現場に遭遇。

しかし何もできない自分に、不甲斐なさを感じながら家路に着くエディ。

レジのおばちゃんの、「人生はつらいことばかりだよ」の言葉が重く圧し掛かります。

アパートに戻っても隣人は爆音で音楽を聞き、文句も言えない自分にまた落ち込みます。まさに負け犬です。

そんな中、自分のあとを付けてくる怪しい人物がいることに気付くエディ。

さすがに記者をやっていたので、そういった敏感な部分は持ち合わせています。

エディを付けていたのは、ライフ財団の研究員ドーラ・スカース。

ライフ財団の闇

スカースは財団が非道な人体実験をしているので、暴いて欲しいとエディに頼みます。

財団が行っていたのは、宇宙からやってきた寄生体「シンビオート」と人間との融合です。

もう何人も実験で亡くなっていると訴えるスカース。

彼女は実際に研究員として実験に参加しており、罪の意識に突き動かされてエディの元にやってきたのです。

もうやる気をなくしていたエディは断ります。

しかし、このままでは負け犬から抜け出せないと感じたのでしょう。スカースに連絡を取り、ライフ財団に乗り込むのです。

ライフ財団の研究施設に潜入したエディは、そこで変わり果てたマリアと遭遇します。

財団はホームレスを使って実験をしていたので、マリアが犠牲になってしまったのです。

シンビオートに寄生

マリアを助けようとしますが、シンビオートを寄生させられて自我が保てなくなったマリアに逆に襲われるエディ。

マリアと接触した瞬間、シンビオートはエディに寄生してしまいます。

気付くと息絶えていたマリアを見てショックを受けるエディ。しかし騒ぎを聞きつけてセキュリティが作動。

慌てて逃げ出し自宅に戻るエディですが、極度の空腹から冷蔵庫の中の食べ物からゴミ箱の腐ったチキンにまで手を出すという、常軌を逸した行動を取ります。

案の定、吐きまくりますが、ここで頭の中に声が響きます。この声の主がヴェノムです。

ライフ財団から追われる

スカースと連絡を取ろうとしますが、彼女はすでにドレイクに捉えられて実験材料にされていました。

そこに部下を引き連れてやってきたのが、ライフ財団のセキュリティリーダーであるローランド・トリース。

スカースから事の顛末を聞き出したトリースは、シンビオートを取り戻すためにエディの元へやってきたのです。

格闘の最中、自分の体から黒い物体が飛び出し、相手を攻撃する様子を目の当たりにするエディ。

動揺しながらも頭の中に響く声とともに追っ手を巻きます。

このシーンは街中で行われるのですが、バイクに乗ったエディが颯爽と駆け抜けながら追っ手を倒している場面は最高にカッコ良かったです。

ヴェノムとの融合

追っ手を巻き、落ち着きを取り戻したエディは頭の中の声と会話して、相手が宇宙からやってきたこと、名前がヴェノムだということ、よく分からないけれど気に入られたことを伝えられます。

あとは火と音波に弱いとも教えられるエディ。

そしてヴェノムはエディの負け犬っぷりが気に入ったのだといい、自分も故郷では負け犬だったと語ります。

シンビオートが寄生された人間は融合できずに亡くなってしまうのですが、エディと融合できたのはシンビオート次第なのでしょうかね。

融合の条件とかは説明されていなかったので、この当たりの事情はよく分からなかったのですが、シンビオートの感情にもなんらかの関係があるのかもしれません。

心配するアニー

ヴェノムに寄生されたエディが、アニーとダンがデートしているレストランにやってきて、生のロブスターを食べ出します。

普通ならドン引きですが、その後ずっと心配してエディを探すアニー。

しかも現在のアニーの恋人ダンまでも心配して、自分の病院で診察しようと言ってくれるのです。すごく良い人。

ダンの病院で診察中、ある特定の音波に反応してヴェノムがエディの体から離れます。

そこへエディを探しに来ていたトリースに掴まり、始末されそうになります。

エディの窮地に駆けつけたのが、シーヴェノムになったアニー。

病院でエディから抜け出したヴェノムは、犬に寄生してウロウロしていました。この犬を見つけたのがアニーなんですね。

シーヴェノムの活躍

アニーがヴェノムに寄生される描写はなかったのですが、全部分かった上で寄生されたような感じでした。

エディのピンチに駆けつけ、シーヴェノムになってトリースの頭をパクリ。ちなみにシンビオートは人間を食べます。

トレースを片付けた後でエディと熱烈なキスをするアニー。そのキスを通してまたヴェノムがエディに移動します。ちょっとグロい。

そして頭を食べたことにショックを受けるアニーに、「分かるよ」と言葉をかけるエディ。このシーンは面白かったです。

最終バトルへと

自分の意思でヴェノムを寄生させて、ライフ財団に向かうエディ。そこには残っていたシンビオートに寄生されたドレイクの姿が。

ドレイクに寄生したシンビオートはライオット。ヴェノムいわく、故郷でライオットはエリートだったとか。

寄生されている人間と寄生しているシンビオート、共に負け犬とエリートとのバトルです。

激しい戦いの中、ドレイクは宇宙船を発射させてシンビオートの故郷の星に向かおうとします。

星にはたくさんのシンビオートがいて、彼らを地球に連れてくるのが目的だとライオットは語ります。そんなことされたら地球は大変です。

地球とエディを守るため、負け犬ヴェノムは戦います。

最終的にライオットに勝利するのですが、爆発させた宇宙船に巻き込まれる直前、ヴェノムはエディを助けるために自分の身を盾にするのです。

エディは助かりました。ヴェノムは火によって燃えてしまったかに見えましたが……。

負け犬コンビ結成

すべてが終わり、アニーと語り合うエディ。

「ヴェノムは残念だったわね」と語るアニーに、微笑むエディ。しかしそこにヴェノムの声が響くのです。

なぜか生きていたヴェノムと共に過ごすことを決意したエディ。

行きつけのスーパーでは相変わらず強盗がいて、しょうがないという様子で相手をパクリと食べるヴェノムとエディ。

レジのおばちゃんびっくり。「いや、寄生されててさ」と言い訳するエディです。そんな言い訳が通じるのでしょうか(笑)。

そしてエンドロール後には2ヶ所のおまけがあります。

最初はアニメ版のスパイダーマンの映像、次は刑務所にやってきたエディの前に連続殺人鬼クリータス・キャサディがいるシーンです。

ヴェノム(映画)のトリビア

それでは次はヴェノムに関するトリビアについて紹介します。

MCUシリーズではない?

全くネタバレ情報をチェックしていなかったので、最初はマーベルのヒーロー映画だろうと思っていました。

しかしマーベルではなく、ヴェノムはソニーが手掛けています。

アメコミのキャラクターは権利関係がややこしくて、ちょっと混乱しますね。

一応マーベルと世界観を共有しているけれど、MCUシリーズではなく、付加物というポジションだとソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントのエイミー・パスカルは語ります。

本作のプロデューサーを務めるソニーのエイミー・パスカルは本作をMCUの "adjunct"(付加物、付属物)としている。

引用元:wikipedia

MCUシリーズとは、マーベル・スタジオが制作している世界観を共有しているヒーロー映画のこと。アベンジャーズとかアイアンマンとかですね。

元々スパイダーマンの権利を所有していたソニーが、「スパイダーマン:ホームカミング」の成功に乗っかり、シリーズ化しようとしているのが本作のヴェノム、ということなのでしょう。

ちなみに「スパイダーマン:ホームカミング」はMCUシリーズですが、配給はソニーが行っています。あぁ、ややこしい^^;

あの人がカメオ出演?

ヴェノムはMCUシリーズではありませんが、MCUと言えばあの人のスタン・リーがカメオ出演しています。

残念ながらスタン・リーは2018年11月12日、肺炎によりお亡くなりになりました。95歳でした。

MCUシリーズファンにとっては愛すべきおじいちゃんであり、アメコミの神様的な存在で日本でも圧倒的な知名度を誇っていたスタン・リー。

もうMCUの新作にスタンリーは出ないのだと思うと、とても悲しい気持ちになります。

本作では終盤に登場。相変わらずなスタン・リーが見れます。

ヴェノムは元々悪役?

ルックスもグロくて、およそヒーローとは思えない風貌のヴェノム。

それもそのはず、元々ヴェノムはスパイダーマンの悪役だったのです。

そんなヴェノムはすでに過去の映画で登場しています。

スパイダーマンの作品は、古いテレビ番組を除いて、2002年にトビー・マグワイアを主演に迎えた映画がヒットしました。

トビー・マグワイア主演の「スパイダーマン」は3部作ですが、その後「アメイジング・スパイダーマン」としてリブートされます。主演はアンドリュー・ガーフィールド。

こちらも3部作になる予定が、興行成績が振るわなかったので2部作で終了という、中途半端な終わり方になっています。

ヴェノムはトビー・マグワイア主演の3作目、「スパイダーマン3」にヴィラン(悪役)として登場しているのです。演じたのはトファー・グレイス。

スパイダーマン3では、ビーターが寄生されて黒いスパイダーマンになっていました。あれがヴェノムだったのです。

ヴェノム(映画)の感想

原作のアメコミは読んでいないので、ヴェノムのポジションがどういったものなのかよく分かっていません。

ただ「ヴェノムを出すならスパイダーマンがいないと」という意見をいくつか見かけたので、スパイダーマンにとっての宿敵なのでしょう。

しかし、権利関係からスパイダーマンとヴェノムが共演するにはいろいろな問題が多いと思います。アメコミファンの方は複雑でしょうね。

吹き替えは違和感なし

洋画の吹き替えでの有名人起用はちょっと違和感を覚えるようなキャスティングが多いのですが、ヴェノムに関しては違和感なく楽しめました。

ヴェノムは中村獅童さん、エディはイケメンボイスの諏訪部順一さん、アニーは中川翔子さんです。

ヴェノムといい「DEATH NOTE」の死神リュークといい、黒くて後ろのほうにいる“何か”を演じるのがよく似合う獅童さん。

獅童さんはスパイダーマンファンとして有名なので、そのあたりが起用に繋がったのかなと思います。

ジャパンプレミアでは、ヴェノムのコスプレ姿をノリノリで披露していました。

わかりやすかった

ヴェノムのルックスはグロかったですが、ストーリーは分かりやすくてアクションも楽しめました。

原作を全く知らなくても意味が分からないという部分はなかったです。

原作ありの映画は内輪ネタに走ってしまうところがあるのですが、そういったところもありませんでした。

ただし、あそこまでヴェノムがエディに肩入れする(最終的に命まで掛けてる)には、ちょっと2人の関係を深めるエピソードが足りなかったようにも感じます。

もう少しヴェノムとエディの仲が深まるような出来事があれば良かったのにという印象がありました。

映画の全体的なイメージは暗い雰囲気ですが、ところどころ笑える部分もあったのでとても面白かったです。

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