頭皮も皮膚なので常にターンオーバーが行われており、古くなった角質はフケとなって剥がれ落ちていきます。
剥がれるというと大きいものを想像しますが、正常に新陳代謝が行われている場合、フケと言っても細かくて目には見えません。
ですが頭皮の状態が悪くなっていたり、ターンオーバーのサイクルが乱れていたりすると、大きなフケが出ることがあります。
大きいフケが出たとしても一時的なら心配はありません。
ただ、その状態が続くようなら髪や頭皮トラブルを引き起こしている可能性がありますので、すぐに対策を行いましょう。
大きいフケの原因
フケには乾燥タイプと脂性タイプの2種類があります。それでは具体的に乾燥フケと脂性フケの違いをチェックしましょう。
乾燥フケ
乾燥タイプは頭皮が乾燥して表面が荒れてしまい、皮膚がめくれ上がって剥がれ落ちることが原因です。
朝と夜など、1日に数回のシャンプーをしていると、頭皮のバリア機能となる皮脂や保湿成分まで落としてしまいます。
水分が蒸発しやすい環境になることで乾燥が引き起こされるでしょう。
また、洗浄力の強いシャンプーを使うと、必要な皮脂まで洗い流してしまっていることがあります。
あとは食生活の偏りやストレス、生活習慣が原因となっている可能性も考えられます。
思い当たる要素があるのなら、自分の生活スタイルを見直す必要があるでしょう。
脂性フケ
脂性タイプは、皮脂が過剰分泌されて古い角質がべたつき、それがくっついてかたまりとなって落ちてきます。
この状態のまま放置しておくと、抜け毛や薄毛の症状が現れることもあります。
原因として考えられるのはシャンプーのすすぎ不足や食生活の乱れ、または脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)という病気の可能性も考えられます。
脂漏性皮膚炎になるにはいくつかの原因があります。
皮脂を好むマラセチアというカビが繁殖することで、炎症やかゆみなどの症状が引き起こされると言われています。
生活スタイルや洗髪の方法に問題がない場合は、脂漏性皮膚炎になっているかもしれません。
放置しておいても自然治癒することはほとんどないので、早急に皮膚科の受診をおすすめします。
大きいフケが出る場合の改善方法
乾燥タイプと皮脂タイプは発生する原因は異なるものの、どちらも頭皮の状態が荒れているせいで起こります。
荒れる原因は主にシャンプーの使い方だと言えます。
乾燥フケの場合
乾燥タイプのフケが出る場合は、シャンプーの頻度を減らしてください。1日に1回、または2日に1回など。
頭皮がべたついていなければ特にシャンプーをする必要はないので、ブラッシングなどで髪の汚れを落としておくだけで十分です。
シャンプー剤を刺激の弱いものに変えたり、整髪剤はフケが落ち着くまで使用を控えてみたりしましょう。
そしてバランスの良い食事と睡眠、規則正しい生活を心がけてください。
もちろん清潔な状態にしておくことは基本的なことですので、お風呂にあまり入らないなどの不衛生な習慣があるのなら改めなければいけません。
皮脂フケの場合
皮脂が過剰分泌されて頭皮もフケもベタついているのであれば、必ず1日に1回はシャンプーをしてください。
ただし、シャンプーをゴシゴシやり過ぎると必要な皮脂まで落とすことになり、体が肌を保護しようとして余計に皮脂を分泌させてしまうこともあるので気をつけましょう。
お湯でしっかり汚れとシャンプーを落とすことが大事だと言えます。
また、頭皮の状態を元に戻すには頭皮ブラッシングが効果的です。
シャンプー前に必ずブラッシングして汚れを浮かせておけば、シャンプーによるダメージを防ぎながら頭皮を清潔に保てます。
かゆみを伴う場合
乾燥でも皮脂の過剰分泌でもフケは発生しますが、一緒にかゆみを伴う場合はシャンプー自体が原因になっている可能性が高いです。
つまり、使用しているシャンプーが合っていないと言えます。
自分に合っていないシャンプーを使うと、フケがひどくなるばかりか、かゆみやニオイ、抜け毛に薄毛と頭皮の悩みがどんどん広がっていきます。
かゆみを伴う場合はシャンプーを変えることをおすすめします。
自分に合ったシャンプーを使うことで、かゆみは改善するでしょう。
まとめ
大きいフケが出る場合、シャンプーのやり方、もしくはシャンプー自体に問題がある可能性が高いです。
改善するにはフケの状態を見極めて、適切なシャンプー方法を行う必要があります。
薄毛や抜け毛は突然起こるイメージがありますが、多くの場合まず頭皮に異常が現れます。
この時点でケアしておけばトラブル予防にも繋がります。
フケは不衛生な印象も与えるため、的確なシャンプーと頻度で清潔に保って健康な頭皮を取り戻しましょう。